病気の本当の原因と解決について

慢性腎不全に患いながらも家族のために働く、ある医療従事者のエピソード

腎不全は、腎臓の機能が低下して正常に働かなくなる病気です。慢性腎不全は、数ヶ月から数十年かけて腎機能が徐々に低下し、腎臓の濾過能力が正常時の30%以下となり、体内の正常な環境を維持できない状態のことをいいます。

私は医療従事者であるため、自分の病気の進行状態をよく理解しています。私の子供はまだ小さいので、私はまだ働く必要があります。そこで、腹膜透析を行い、自己管理を徹底しながら病院勤めをしています。腹膜、透析と言うのは、一般の方がよく耳にする血液透析ではなく、お腹の中に透析液を入れて腹膜を使って透析を行う透析療法です。

つねに自分の体調管理には十分気をつけてきたのですが、突然発熱があり、腎臓の辺りに強い 痛みが出てきました。痛みは酷く、動くのも起き上がるのも大変な程でした。恐らく腎盂腎炎だろうと思いました。病院に行けば入院、酷ければ手術になるだろうと思いました。そこで義兄に連絡して、タイ王国にいる私達の先生に治療をお願いしました。遠く離れた地から神霊治療をして頂き、不思議と痛みがかなり減ったのです。と同時に、先生からは2日後に出発のタイ王国への参拝ツアーに行ってはどうかと仰っていただいたのです。

私たち平均的な日本人・医療人の常識では、このような患者は入院するか注意深く自宅待機をするのが当たり前です。飛行機やバスに何時間も乗るタイツアーに参加するようなハードなことはしないだろうと思います。

しかし私は五戒を守り、お釈迦様の学びを長年続けてきているので、このお誘いにどのような意味があるのかは、瞬間的に理解ができました。

家族の手助けもあり、航空チケットは大急ぎで何とか手に入れることができました。

ただし、腹膜透析は自分で必ずやっていますが、腹膜、透析液を1日に3回から5回交換しなければなりません。2 Lの透析液のバックを日数分持参するのは、たとえ1週間であってもすごい量になるのですが、いつもの私の仲間たちが喜んで飛行機やバスに透析液のバックを運び込んでくださったので、無事にタイツアーに参加することができました。

今回のツアーは、タイ王国の北部にある寺院を参拝しました。タイ王国に着く頃には、熱が上がったり下がったりでしたが、出発前が嘘のように体調が回復していました。他の仲間達と同じように今回最大の目的だったとある寺院の参拝を終え、御堂でお参りをしていると、タイの先生から呼ばれました。そしてあるお釈迦様の像の前でお祈りをしなさいと言われたのです。私がお祈りを捧げている間、先生が私を治療し、そして仲間達が徳分を私に送るようにお祈りして頂けました。

この後すぐには体が軽くなり活力がみなぎるようになるわけではありませんでした。しかし私は、病気になっている仲間たちがこのような方法を行うと病状が大きく改善するのを見たことがあります。信じられないかもしれませんが、非常に高い確率で何度も改善する奇跡を見ております。気のせいではありません。私はこのような治療を受けるためにこのタイ王国の寺院に来たのです。

神仏にお祈りする行為と病気が治ったことを自覚するまでの時間に差がなければ、神仏に対する感謝は深く、理解は容易であると考えられます。ところがこの時間差が大きければ大きくなるほど、感謝と理解は難しくなることでしょう。神仏の勉強の難しさはここにあるのだと思います。

お祈りとは何か?なぜタイ王国なのか?徳分とは何か?なぜ寺院なのか?病気はなぜ起こるのか?人生は何のためにあるのか?輪廻とは何か?死んだ後私はどうなるのか?

このほかにも学ぶべき事は非常にたくさんあるのです。ちょっと真似してみようなどと軽く考えないでください。しかも結果が出るかどうかは本人のカルマと徳分が深く関わるのです。誰でもすぐに結果が出る、ということではないのです。

私はタイの先生は病気の治療だけでなく、深い学びの実践をするために、私をタイの寺院に案内してくださったのだと思います。

日本の医療の常識では、病状の悪化を恐れてへ、命の危険を避ける傾向があるために、私のような病状の人間が海外に参拝に出かける事はまずないと思います。もちろん私は医療従事者なので、通常病院で行われる治療は、ほとんど全ての患者さんにとって最優先すべきことであると認識しています。

幸いにも、タイツアーから帰国した私は、病状が順調に回復して、職場に復帰して仕事をしております。私は、この奇跡に大変感動し、感謝しています。

お釈迦様の教えにある「生老病死」という四つの苦の中で「病苦」がなぜ起こり、なぜ回復していくのかは、しっかり学ばないと解らないだろうと思います。

「このツアーにもし参加しなかったならば、私の命はなかったかもしれない…」

私は自分の命のありがたさに感謝して体を大切にし、これから更に学びを深めていきたいと思います。

そしてこの学びをサポートしてくださった先生がた、学びの友、家族に深く御礼申し上げます。

投稿日:2024年01月25日(木)